股間節痛と安静について
ここで考えることは、
股関節痛は初めてか?
今までに股関節痛になったことがあるか?
です。
いままで、全く股関節痛や腰痛がない、または初めて股関節痛になった場合は、痛みをとることが先決です。
湿布を貼ったり、安静にすることです。
痛み止めや注射で一時的に痛みが治まっても、すぐに動き回るとさらに症状が悪化します。
つまり、薬の効果が切れたときに更に痛みが増してしまうのです。
ほとんどの場合は、股関節を痛めた直後は無理に曲げない、歩かないことです。
湿布などがあれば、湿布を伸ばさないで置くように貼ってください。
痛みが減ったら、一日も早く徐々に動かして行きましょう。
痛めてすぐは、歩くと熱が発生するので、炎症がひどくなることもあります。
つまり、痛みを我慢して歩くと症状が悪化することも多いので、無理の無いスケジュールにすぐに、変更しましょう
一番は動かさないで、安静にすること。
ベットに仰向けで安静が一番です。
股関節痛によっては、椅子に長時間座るだけで悪化するケースも多いので、可能なら寝てしまう。
寝てしまえば、体重も股関節にかからなくなるので、悪化しにくくなります。
疲労しなければ回復も早いはずです。
いままでやっていた運動や趣味を一時的に減らすのもおすすめです。
でもご注意ください。
安静にすることは、一時的な効果は期待できます。
しかし数ヶ月も安静にするのは、問題です。
股関節の筋肉が弱くなり、チョットした動作でも痛みが出る様になります。
痛めた場合、安静にすることは2~3日ならいいですが、それ以上になると逆に筋力がなくなって症状が再発しやすくなりますので、結果症状を悪化させる危険性が高いと言わざるをえません。
痛みが引いたら、一日も早く徐々に身体を柔軟にするように動かしましょう。
股関節に日常どの位負荷がかかっているの?
股間節は非常に負荷が大きい関節の一つです。
その股関節への負荷は、
- 歩くときは、体重の2~3倍程度 (体重 50キロの場合 100キロ~150キロ)
- 階段を下りるときは、体重の7倍 (体重 50キロの場合 350キロ)
- 走るときは体重の10倍 (体重 50キロの場合 500キロ前後)
・・・とも言われています。
普段の日常生活で股関節への負担は一般の想像以上なのです。
ですから、股関節が痛くならない歩き方は
歩くときには、歩幅を狭くして少し膝も曲げたままゆっくり歩きましょう。
すり足でゆっくりといった感じです。
股関節がなるべく動かないように歩きます。
股関節が動くと痛みが出やすいので、この“能”のような歩き方が、痛みの初期で一番痛みが出にくいベストの歩き方です。
痛みがあるうちは、曲げたりなどの確認は行わず、なるべく痛みの無い状態で過ごすことをおすすめします。
数日で痛みが半減するようなら、いい感じで治まっていますので良しとしましょう。
痛めた次の日に、起きてすぐに痛みが取れないからと大騒ぎする必要はありません。
股関節は、かなり筋力の強い関節なので、普段は、痛くなりにくい箇所です。
しかし、一旦痛めるとなかなか改善しないのがこの股間節痛なのです。
慢性の股間節痛で考えられる主な原因
- 股関節を酷使しすぎる(運動・疲労の蓄積・長時間同じ姿勢)
- 歩くときに膝の向きが進行方向に向いていない(膝の向きが極端に外を向いている場合など)
- 足を開いていることが多い(内腿の筋力が弱いので、両膝の間に隙間がある)
- 外側が磨り減った靴を履き続ける(足が道路と平行に接地していないので、負担が大きい)
- 正しい姿勢で歩いていない(正しい姿勢で歩くと、内腿が軽く緊張しているのがわかる)内腿を緊張させないで歩いている)
- 胡坐をよくする(足首を内側に捻った状態になる・足首が硬くなる)
- 動かさない(痛いからと、まったく動かさないのは、逆効果)
1. 股関節を酷使しすぎる
運動も度が過ぎると身体には悪影響です。
ウォーキングで痛くなればその歩き方に問題があります。
歩き方を変えるか、いったん安静にしましょう。
痛みが軽減したら、徐々に運動などを再開していきましょう。
2. 歩くときに膝の向きが進行方向に向いていない
歩くときの膝の向きを身体の正面にキープ!!
股関節に必要以上の負荷をかけないこと。
股関節はかなり自由度が大きい関節です。
痛いときは、膝がいつも正面を向くようにしておくこと。
膝の正面の太ももの筋肉は、大腿直筋・中間広筋といってとても強い筋肉なのでその筋肉を意識して歩きましょう。
膝が身体の正面につねに向いていないと、歩くとき股関節が捻れることになり、おすすめしません。
3. 足を開いていることが多い(お尻に緊張感が無い)
立っているときは、両足の踵をつけるように膝をしっかり伸ばして立ちましょう。
左右の足の 内腿 や 足の親指 に意識がいくのがわかるはずです。
このとき、お尻が引き締まりきゅっと上がります。
歩くとき・運動するとき・立っているときに、このお尻が引き締まった感覚を維持しておくと股関節が痛くなりにくくなります。
お尻に緊張感が無いと股関節の負担が増え股間節痛の原因になります。
4. 外側が磨り減った靴を履き続ける
靴底をチェックしましょう。踵の外側が磨り減っていませんか?
靴底が平らでないままだと、“O脚” で “がに股” の歩き方が癖になります。
慢性の股間節痛の大きな原因のひとつ。
靴底は、チェック!!
所在地
千葉県千葉市美浜区高洲3-23-2 稲毛海岸ビル2F
電話番号
0120-78-3746
営業時間
8時30分-20時30分
(最終受付19時50分)
定休日:年末年始のみ
院長
菊地 イワオ