妊活に有効な呼吸のすすめ
当院が自信をもってお勧めしている「不妊整体専門コース」で、呼吸についてアドバイスさせていただく機会があります。
日々さらされる様々なストレスには意識が集中するのですが、この世に生を受けてから無自覚に行っている呼吸に対しては、関心が薄いように思うのです。
呼吸とは、体内でエネルギーを作り出すために必要な酸素を取り込み、不要になった二酸化炭素を吐きだすことをいいます。
呼吸は、血液と血液を循環させる臓器の補助があって、はじめて機能します。
呼吸を行うたびに肺が膨らむように思いますが、実は肺が自ら膨らむということはありません。
肺という臓器は、横隔膜と肋間筋(ろっかんきん)に囲まれています。
肺は、横隔膜の上下の動きと外肋間筋と内肋間筋による前後の動きによって膨らんだり、しぼんだりします。
さらに、横隔膜の上下運動が起こる際、骨盤底筋群のひとつである骨盤隔膜も上下に動きます。
骨盤底筋は、女性はもちろん男性にとっても重要な役割をもつ筋肉です。
骨盤底筋が衰えることで起こる症状として、尿もれがあります。
加齢をはじめ、女性の場合は出産を経験することでも、尿もれが起こりやすくなるともいわれています。
骨盤底筋群は、腸骨尾骨筋、恥骨尾骨筋、恥骨直腸筋、骨盤隔膜、尿生殖隔膜(新会陰横筋)、球海綿体筋(膣括約筋)、外肛門括約筋で構成されています。
私たちの身体は、どこか一部の筋肉だけ骨だけが独立して動くということはありません。
一つの筋肉が動くと、連なる別の筋肉が動き、それら筋肉に引っ張られて骨が動きます。
正しい呼吸を行うことは、すなわち骨盤底筋群を動かすことといってもよいでしょう。
呼吸そのものは、腹式呼吸と胸式呼吸にわけられます。
腹式呼吸は、リラックスしたときや仰向けで寝転がったときなどに自然と行われることがあります。
胸式呼吸は、ジョギングやハードなトレーニング、物事に集中したとき、ストレスを感じたときなどに行われています。
腹式呼吸では副交感神経が刺激され、胸式呼吸では交感神経が刺激されます。
呼吸がきちんと行われると、細胞のすみずみまで行き渡るほどの酸素量が確保できます。
他にも、交感神経と副交感神経のバランスを助ける場合もあるように思います。
また、前述にもあるとおり、骨盤底筋群もしっかりと動かすことになるため、筋肉が鍛えられます。
女性の場合は、骨盤底筋群によって支えられる子宮や内臓の落ち込みを改善、予防することにもつながるといえます。
スムーズな呼吸を行うためには、呼吸をつかさどる筋肉が滞りなく動くことが必要です。
整体による施術によって、呼吸の阻害となりうる身体の歪みをゆっくりと改善して妊娠しやすい身体づくりのお手伝いができると考えています。
所在地
千葉県千葉市美浜区高洲3-23-2 稲毛海岸ビル2F
電話番号
0120-78-3746
営業時間
8時30分-20時30分
(最終受付19時50分)
定休日:年末年始のみ
院長
菊地 イワオ