不妊改善において、冷えがタブーとされる理由について
医学が発展した現代においても、不妊の原因として特定されている病気や症状はごくわずかです。
不妊は、WHOや日本産科婦人科学会において「1年以内に妊娠に至れない状態」であると定義されています。
ドイツで行われた研究では、「排卵日の前後に子作りを開始した半年で約80%。
1年では約90%が妊娠した」という、1周期ごとの累積妊娠率の数字を得ています。
つまり、1周期あたりの自然妊娠確率は約20%であるということです。
妊娠することは、奇跡そのものといっても過言ではありません。
当院では、整体による不妊改善のサポートを行っています。
施術を行う上で大切にしていることは、お一人おひとりの身体の状態と真摯に向き合うことです。
施術を行っていくなかで多くの方にアドバイスさせていただいているのが、「冷え」に関する項目です。
空調設備が整っている現代においては、夏場においても「冷え」が問題視されています。
平均気温が上昇傾向にあるせいか、室内で過ごされる方が増えていることも要因であると考えています。
「基礎代謝」という言葉をご存知でしょうか。
基礎代謝とは、人間が生きるための最低限必要となるエネルギーのことを指します。
夏は外気温が高くなるため、体温維持のためのエネルギー消費が少なくなります。
そのため、基礎代謝は下がる傾向にあります。
空調で室内温度を管理していても、季節変動による身体のサイクルを変えることは難しいでしょう。
春から夏にかけて基礎代謝は下がっていくので、真夏の身体は冷えやすくなっていると言えるのです。
女性の卵巣や子宮は、「冷え」に対して敏感な臓器です。
生理痛がひどい時、お腹や腰を温めると楽になったという経験はございませんか?
卵巣や子宮を守るために、女性の下腹部は脂肪がつきやすくなっています。
しかしながら、脂肪で覆うだけでは臓器を温めることができません。
実は、筋肉の収縮熱によって、内臓は温められているのです。
施術によって骨盤や背骨を整えると、筋肉の収縮熱が効率よく臓器を温めてくれるようになる傾向がみられます。
臓器が温まると、卵巣では排卵がスムーズに行われ、子宮では赤ちゃんを迎える内膜が厚くつくられるようになるともいわれています。
不妊は男性側にも要因があるといわれますが、近年では男性にも「冷え」が見られるようになっています。
その原因は、暴飲暴食やストレス、睡眠不足などで自律神経が乱れることにあるといわれています。
自律神経の乱れは、生殖機能に影響を与える場合があります。
生殖機能の働きを乱しかねない「冷え」は、不妊改善において真っ先に対処しなくてはいけない症状の一つです。
施術によってお身体の冷えが改善されて温かい身体となり、共に赤ちゃんを迎えるお手伝いができれば幸いです。
所在地
千葉県千葉市美浜区高洲3-23-2 稲毛海岸ビル2F
電話番号
0120-78-3746
営業時間
8時30分-20時30分
(最終受付19時50分)
定休日:年末年始のみ
院長
菊地 イワオ